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2022年5月28日
【2022/5/28】新聞掲載情報
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2022年5月11日
“劇場のある街”が、2024年春、札幌駅北口に生まれます。
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2021年9月1日
ホームページが完成しました。
理事長 田中重明
北8条西1丁目はJR札幌駅北口に位置し、かつて石狩湾からの物流の動脈であり、札幌の都市計画の起点ともなった創成川に接した、まさに札幌市の原点の一画です。
背後に静かな住宅圏を擁し、北大の広大なキャンパスとも繋がるこの地に、都心の都市機能の強化とともに、文化芸術の香り高い魅力的な街づくりを目指した「北8西1地区第一種市街地再開発事業」の一翼を担う、新しい本格的な演劇用小劇場の建設が進んでいます。
「劇場のある街」が誕生します。
このシアター8・1サッポロ(仮称)は、再開発の街づくりに貢献しようと、一地権者であるJBEホールディングス株式会社(旧田中合資会社)が進めてきた民間の劇場ですが、完成後の維持管理とその効果的な運用を目指して設立されたのが、「一般財団法人 田中記念劇場財団」です。
座席数226席と小さな劇場ですが、その設計には、当初から演劇人だけでなく、演劇を愛する多くの建築家や舞台芸術の専門家の協力を得て、演じる側も観る側も納得のいく空間を作るための検討を重ねてきました。
劇場運営にあたって、演劇創造等のソフト面は長年北海道・札幌の演劇活動を牽引してきた公益財団法人北海道演劇財団との協力の下に進めていきます。
また、演劇だけでなくダンスやコンサート等、様々な舞台芸術の発表の場を提供することで、各分野の創造活動にも寄与し、日本の地方都市からでも世界に通ずる芸術文化創造の場でありたいと願っています。
生身の人間の生の声を、動きを、間近で見られる小さな劇場には観る人の五感すべてに作用して感動を与える大きな力があります。
ヴァーチャルの大海に溺れつつあるスマホ時代の人々が、今最も必要としている生の感覚を取り戻し、感動を共有する場所であり、昨年からのコロナ禍のなかで、改めてその存在の大きさに気づかされた空間です。
古今東西、劇場は都市の中心にあって、人々の交流の場であり新しい文化の発祥の地でもありました。
この小劇場が多くの人に様々な形で利用されることで、地域の活性化、街のにぎわいづくりにも貢献したいと思います。
この新しい劇場財団への皆様の心からのご支援、ご協力をお願い申し上げます。